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kgo Orchids Serviceの加藤誠が趣味花「蘭」について語るブログ

私の言う「趣味花」について

   

明日・明後日は泊まりがけで検査入院(定期的なものです)なので仕事はお休み、その前にブログを更新する事にしました。

ブログ更新も3回目、そろそろ私の考える「趣味花」としての蘭について話を進めましょう。この辺りになって来ると、そろそろ御叱りも受ける話になって来ますが、至らぬ点が有りましたら、メールで、(荒らしなどはご勘弁下さい)

蘭科植物とは、単子葉植物のひとつで、南北極地を除き700属以上、15,000種に上る、最も多様に分化・進化の進んだ植物、日本だけでも75属230種に上る植物です。(ウィキペディアから)

単子葉植物の共通点として、花に3つの萼片と3つの花弁を着けるのが特徴ですが、蘭科は花弁のひとつが他の花弁と異なった形態になり、これを唇弁(舌弁・リップ)として、花に上下が出来、左右対称になるのが特徴的な植物、植物の進化としては相当に変わった部類に入るでしょう。

この進化は、主にどうやって昆虫に受粉をさせるか・・・という戦略の結果として生まれて来たものと思われますが、この点で人間の関心を得た事により、文明の発達により、19世紀後半から蘭も劇的な進化をし始めました。

元々、蘭科植物程人間の役に立たない植物も珍しいと思われるほど、実用の役に立たない植物で、せいぜいバニラが香料に、セッコクが漢方の材料になるくらい、他に食用などになるような蘭は思い当たりません。蘭は花の美しさや面白さで人間に重用され、観賞用として発展してきました。

従って、花(葉姿も含む)を楽しむのが蘭の実用性であり、花畑や温室で楽しまれたり、花束・ギフト・冠婚葬祭の飾りなどに使われるのが、蘭の実用性です。蘭展などで飾られたり贈り物として送られてきた花を見て、「ああ綺麗ね・・・」と言われるのが蘭の役割なのでしょう。

私は、こうした蘭を勝手に「実用花」と呼んでいます。

趣味として蘭を楽しむには人それぞれ色々な楽しみ方が有るでしょう、栽培が難しい種を試行錯誤の上立派な株に育て上げて花を咲かせる事、咲いた花を酒を飲みながらニヤニヤして眺める事、立派に咲いた花を展示会などに飾ってお披露目する事、何でもありだと思いますが、これら全て究極的には自己満足の世界です。

私の考える「趣味花」としての蘭はこれらを満足させてくれるものだと考えています。

ですから、開店祝いで店頭に置いてある蘭や、アレンジメントに使われている蘭、蘭展のディスプレイ等、には全く関心が有りません、私のやっているのは「趣味花」としての蘭ですから。

私が今後進めて行く話はその殆どが「趣味花」としての蘭の話です・・・アレンジがどうとか、飾るにはどうしたら、とかの話は一切出てこないものとお考え下さい(笑)

次回へ続きます。

 - 蘭の楽しみ